「計画を立てて実行する」「目の前の誘惑を我慢する」「注意を切り替える」――これらの力をまとめて「実行機能」と呼びます。学力だけでなく、社会性や将来の成功にも大きく関わる力です。
実行機能の3つの要素
1. ワーキングメモリ(作業記憶)
情報を一時的に記憶しながら操作する力です。例えば、先生の指示を覚えながら行動する場面で使います。
2. 抑制制御(自制心)
衝動的な反応を抑える力です。順番を待つ、おやつを食事の後まで我慢するなどの場面で発揮されます。
3. 認知的柔軟性
状況に応じて考え方や行動を切り替える力です。ルールが変わったときに対応する、相手の視点で考えるなどに関わります。
年齢別の発達の目安
- 3〜4歳: 簡単なルールのある遊びに参加できるようになる
- 5〜6歳: 2つの指示を覚えて行動できるようになる
- 7〜9歳: 計画を立てて宿題に取り組めるようになる
- 10〜12歳: 長期的な目標に向けて自分を律することができるようになる
家庭でできる育て方
- ボードゲームやカードゲーム: ルールを覚える・順番を待つ・戦略を考えるの全てが実行機能のトレーニングに
- 料理を一緒にする: 手順を覚えて実行する練習
- 「もし〜だったらどうする?」ゲーム: 柔軟な思考を育てる
- スケジュールを視覚化する: やることリストやタイムスケジュールを目に見える形に
- 適度な自由と制限のバランス: 全て管理するのではなく、自分で選ぶ経験を
注意したいこと
実行機能は脳の前頭前野の成熟に伴って発達するため、大人と同じレベルを子どもに求めるのは適切ではありません。「できなくて当たり前」を前提に、少しずつ伸ばしていく姿勢が大切です。
大切なお知らせ: この記事は公的機関や専門家の発信情報をもとに編集部がまとめたものです。お子さま一人ひとりの状況は異なりますので、気になることがあれば専門家に相談してくださいね。
