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3〜5歳🏥健康・医療

りんご病(伝染性紅斑):頬の赤い発疹と妊婦が注意したい理由

りんご病はヒトパルボウイルスB19が原因で、両頬がりんごのように赤くなる4〜10歳に多い感染症。発疹が出た時点で感染力はほぼ消えますが、妊婦への感染は胎児水腫のリスクがあります。公的情報をもとに整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-05-298分で読めます
情報の信頼性

情報源:国立感染症研究所・厚生労働省 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-05-29参考文献:4

受診の目安

  • 高熱が続く・ぐったりしている・水分が取れない場合はすぐに受診
  • 症状が3日以上改善しない場合はかかりつけ医に相談
  • 夜間・休日の急な症状は#8000(子ども医療電話相談)

この記事は情報提供を目的としたものであり、医療上の助言ではありません。

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この記事のポイント

  • まず結論:りんご病は 両頬がりんごのように赤くなる のが特徴。原因はヒトパルボウイルスB19。多くは軽症で1〜2週間で自然に治る
  • 重要発疹が出た時には感染力はほぼなくなっている。感染力があるのは「発疹の出る前のかぜ症状の時期」。出席停止は不要
  • 妊婦は要注意:妊娠中に感染すると 胎児水腫・流産 のリスク。家族に妊婦・妊娠の可能性がある人がいる場合は注意
  • 対象:4〜10歳のお子さんを持つ保護者(および妊娠中の家族)向け

すぐ受診・数日以内に相談・家庭ケアで様子見

状況 対応
すぐ救急・受診 強い貧血症状(顔色が極端に悪い・ぐったり)/血液疾患をもつ子で発熱・元気消失/呼吸が苦しい/顔だけでなく全身むくみ
小児科を受診 高熱が3日以上続く/関節の痛みが強く動かしにくい/家族に妊婦がいる(接触時期と症状の確認)/本人に慢性溶血性貧血など基礎疾患がある
家庭ケアで様子見 頬の赤みのみで本人は元気/微熱はあるが食事・水分は取れている/発疹はあるがかゆみは軽度

夜間・休日で判断に迷うときは #8000 に電話できます。家族に妊婦 がいる場合は別途確認を。

りんご病とは

りんご病(正式名:伝染性紅斑、英名:fifth disease)は、ヒトパルボウイルスB19 によるウイルス感染症です(国立感染症研究所)。

症状と経過

時期 症状 感染力
感染〜10日 無症状 あり(無自覚)
10〜14日目(前駆期) 微熱・鼻水・だるさ(風邪のような症状) 強い(飛沫感染)
15〜20日目(発疹期) 両頬の赤い発疹腕・体・足にレース状/網目状の赤い発疹 ほぼなし
発疹後 1〜3週間 発疹が出たり消えたり(運動・入浴・日光で再燃) なし

特徴的な発疹

  • 両頬がりんごのように真っ赤 に:他の感染症との区別ポイント
  • その後 腕・体・足にレース状(網目状) の赤い発疹
  • かゆみは軽度〜中等度
  • 発疹は 暖まると(運動・入浴・日光)一時的に再燃 することがある
  • 大人がかかると 関節痛 が強く出ることがある

感染経路

  • 飛沫感染(咳・くしゃみ)
  • 接触感染

「発疹が出た時には感染力はほぼなし」の意味

これがりんご病の 最大の特徴 です(厚生労働省)。

  • 発疹が出る前のかぜ症状の時期:感染力が最も強い(自覚なし)
  • 発疹が出た時期:感染力はほぼなくなっている
  • そのため 学校保健安全法上の出席停止対象ではない

気づいた時には人にうつせる時期はもう過ぎている ことが多い、というのがインフルエンザやノロとの違いです。

家庭でできること

基本ケア(対症療法)

特効薬はなく、症状をやわらげるケアが中心です。

  • 発熱時の水分補給:薄めたイオン飲料・麦茶・スープ
  • 解熱剤:38.5℃以上+本人がつらそうなら アセトアミノフェン(カロナール等)を用法用量通り
  • 休息:本人がだるそうなら無理に活動させない
  • 発疹は触らない・かかない:かゆければ冷たいタオルで冷やす

発疹が出やすい状況を避ける

発疹は 暖まる・刺激 で再燃しやすいので:

  • 長湯・熱いお湯を避ける(さっとシャワーで)
  • 強い日光(紫外線)に長時間当てない
  • 激しい運動の後は冷ます

ただし完治のためにこれらを 絶対避ける必要はありません。本人が嫌がる程度かどうかで判断を。

兄弟・家族の管理

  • 発疹が出た子は すでに感染力がほぼない ので、隔離は不要
  • ただし 発疹の出る数日前から微熱・鼻水だった 期間にきょうだいや家族に既に感染している可能性あり
  • 妊婦の家族がいる場合は次節を確認

⚠️ 妊婦への重要な注意

妊婦が 初めて ヒトパルボウイルスB19に感染すると、胎児に影響が出る可能性があります。

妊婦感染のリスク

  • 胎児水腫(胎児の体に水がたまる)
  • 流産・死産
  • 特に 妊娠20週未満 で感染した場合のリスクが高いとされる

家族にりんご病の子がいる場合の妊婦の対応

  • 既に感染して免疫がある成人は再感染のリスクが極めて低い(既往は血液検査でわかる)
  • 過去に感染歴がない(または不明な)妊婦は 発疹のある子との接触をできるだけ控える
  • ただし 発疹が出てからの感染リスクは低い ので、発疹を見て慌てる必要はない
  • 不安があれば産婦人科に相談:血液検査で抗体の有無を確認できる

感染が疑われた妊婦

  • 速やかに 産婦人科 を受診
  • 必要に応じて血液検査・胎児エコーで経過を確認
  • 万一胎児水腫が起きても 胎児輸血 などの治療で救命できることがあるので諦めない

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
発疹が出た時点で「うつるから」と隔離する 発疹期は既に感染力がほぼない。本人の社会生活を制限しすぎない
「発疹で再燃するからお風呂禁止」と長期入浴禁止 過剰反応。さっとシャワーで十分。清潔は大事
アスピリンを解熱に使う 子どもにはアセトアミノフェンが基本(ライ症候群の懸念)
「妊婦の知人がいるから子の登園を1週間休ませる」 発疹期は感染力がほぼないので意味が薄い。むしろ「発疹前のかぜ症状の時期」に接触を避ける
大人がかかって関節痛があるのを「子どもの病気だから軽い」と放置 大人は関節痛が強く出ることがある。整形外科でなく内科を受診
発疹を「アレルギー」と自己判断 じんましん・薬疹との区別が必要。両頬の赤みが先行するならりんご病を疑う

受診の詳しい目安

小児科を受診

  • 高熱(39℃以上)が3日以上続く
  • 関節の痛み・腫れがある(歩きにくい等)
  • 慢性的な貧血疾患(球状赤血球症など)の子が発熱・元気消失
  • 家族に妊婦がおり、症状の出始めの時期を相談したい
  • 発疹が広範囲・強いかゆみで眠れない

救急 / 夜間休日相談

  • 顔色が極端に悪い(青白い)・ぐったり
  • 全身がむくむ(特に基礎疾患のある子)
  • 呼吸が苦しい
  • 意識がぼんやり

産婦人科を受診(妊婦)

  • りんご病の子と濃厚接触があり、妊娠中
  • 自分にも発熱・関節痛・発疹が出てきた
  • 血液検査で抗体の有無を確認したい

出席停止と登園・登校

項目 扱い
学校保健安全法上の出席停止 対象外(発疹期は感染力がほぼないため)
保育園・幼稚園 本人が元気なら登園可。園のルールに従う
小学校 本人が元気なら登校可
プール 法的禁止なし。本人の体調による

「うつる病気だから休ませる」と考える保護者が多いですが、発疹が出た時点で感染力はほぼなく、本人の体調が良ければ普段通りの生活でOKです。

よくある誤解

Q. 頬が赤いだけで本人は元気。様子見でいい?

A. 多くの場合 その通りです。1〜2週間で自然に治ります。ただし家族に妊婦・血液疾患のある方がいる場合は別途配慮を。

Q. 何回もかかりますか?

A. 基本的に一度かかれば免疫ができ、再感染しない とされます。ただし免疫が弱った状態だとまれに再感染することも。

Q. 大人もかかる?

A. かかります。子どもより 関節痛が強く出る 傾向があります。

Q. 妊娠中で家族の子がりんご病に。どうすれば?

A. 産婦人科に連絡 し、抗体検査の必要性を相談してください。既に免疫があれば心配いりません。なければ経過観察・必要に応じて胎児エコー。

Q. 出席停止はないけど、休ませたほうがいい?

A. 本人が元気なら 休ませる医学的必要性はありません。発熱・関節痛がつらければ休養を。

Q. 解熱剤は使っていい?

A. アセトアミノフェン(カロナール等)を用法用量通り ならOK。アスピリン系は使わない。

この記事の根拠

  • 国立感染症研究所 伝染性紅斑(ヒトパルボウイルスB19)
  • 厚生労働省 伝染性紅斑(疾病情報)
  • 厚生労働省 保育所における感染症対策ガイドライン
  • 学校保健安全法施行規則(伝染性紅斑は出席停止対象外)
  • こども家庭庁 こども医療電話相談事業(#8000)

まとめ

  • りんご病は 両頬がりんごのように赤くなる ヒトパルボウイルスB19感染症
  • 発疹が出た時点で感染力はほぼなくなっている が、その 前のかぜ症状の時期 に最も感染しやすい
  • 出席停止は 不要、本人が元気なら登園・登校できる
  • 妊婦は重大なリスク:胎児水腫・流産。家族・知人に妊婦がいるなら接触の時期について産婦人科に相談を
  • 特効薬はなく、対症療法と休養が基本

大切なお知らせ:本記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。医療行為の指示ではありません。お子さまの個別の症状、および妊娠中の感染が疑われる場合は、必ずかかりつけ医・小児科・産婦人科の医師にご相談ください。

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