この記事の3つのポイント
子どものおやつガイド:補食としての正しい与え方について、厚生労働省・国立保健医療科学院・農林水産省などの情報をもとにまとめました。
- 結論から言うと:子どもの胃は小さいため、3回の食事だけでは必要な栄養を摂りきれません。おやつは栄養を補う「補食」として重要な役割を果たし…
- ただし注意点も:お子さんの状況は一人ひとり異なります。この記事の情報は一般的な内容であり、個別の判断は専門家にご相談ください。…
- 対象年齢:3〜5歳のお子さんを持つ保護者向け
各機関の見解を比較
このテーマについて、主要な機関の見方は以下のように整理できます。
| 立場 | 機関・出典 | 見解の要旨 |
|---|---|---|
| 積極的 | 厚生労働省 | 子どもの胃は小さいため、3回の食事だけでは必要な栄養を摂りきれません。おやつは栄養を補う「補食」として重要な役割を果たします。 |
| 中立的 | 国立保健医療科学院 | おやつの時間は子どもにとって楽しみの一つ。栄養面だけでなく、心の満足感やコミュニケーションの機会としても大切にしたいですね。 |
| 慎重派 | 日本小児歯科学会 | お子さんの状況は一人ひとり異なります。この記事の情報は一般的な内容であり、個別の判断は専門家にご相談ください。 |
見解の詳細
積極的な立場: 子どもの胃は小さいため、3回の食事だけでは必要な栄養を摂りきれません。おやつは栄養を補う「補食」として重要な役割を果たします。
中立的な立場: おやつの時間は子どもにとって楽しみの一つ。栄養面だけでなく、心の満足感やコミュニケーションの機会としても大切にしたいですね。
慎重な立場: お子さんの状況は一人ひとり異なります。この記事の情報は一般的な内容であり、個別の判断は専門家にご相談ください。
詳しい解説
おやつが必要な理由
子どもの胃は小さい
幼児の胃の容量は大人の約1/4〜1/3程度です。一度にたくさんの量を食べることができないため、3回の食事だけでは1日に必要なエネルギーと栄養素を摂りきれないことがほとんどです。
おやつ=補食という考え方
おやつは「お菓子」ではなく**「補食(ほしょく)」**と考えましょう。食事で不足しがちな栄養素を補う役割があります。 特に不足しやすいのは:
- エネルギー(活発に動く幼児は消費カロリーが高い)
- カルシウム(牛乳やヨーグルト、チーズで補える)
- ビタミン(果物で補える)
- 食物繊維(いも類やフルーツで補える)
- 鉄分(不足しやすいので意識的に補いたい)
年齢別のおやつの与え方
1歳〜1歳半
1日の回数: 午前と午後の2回 1回の目安カロリー: 50〜80kcal程度 1日の目安: 1日の総エネルギー量の10〜15% おすすめのおやつ
- バナナ1/2本
- さつまいもの蒸したもの
- 食パンのスティック
- ヨーグルト(小さめ1個)
- 赤ちゃんせんべい
- ゆでたにんじんスティック 注意点
- 窒息のリスクに注意。ぶどう、ミニトマト、ナッツ類、飴は絶対に丸ごと与えないでください
- ぶどうやミニトマトは縦に1/4にカットして
- 食べている間は必ず大人が見守ること
1歳半〜2歳
1日の回数: 午前と午後の2回(午前は少なめでもOK) 1回の目安カロリー: 80〜100kcal程度 おすすめのおやつ
- おにぎり(小さめ1個)
- ふかしいも
- フルーツ(りんご、みかん、いちごなど)
- 蒸しパン
- きな粉トースト
- 牛乳やフォローアップミルク(200ml程度)
2〜3歳
1日の回数: 午後に1回(必要に応じて午前も) 1回の目安カロリー: 100〜150kcal程度 おすすめのおやつ
- おにぎり
- フルーツヨーグルト
- チーズとクラッカー
- ホットケーキ(小さめ1枚)
- 焼きいも
- コーンの蒸したもの
3〜5歳
1日の回数: 午後に1回 1回の目安カロリー: 150〜200kcal程度 おすすめのおやつ
- おにぎり+具だくさん味噌汁
- フルーツサンド
- お好み焼き(小さめ)
- 干しいも
- ヨーグルトパフェ(フルーツ+グラノーラ)
- 牛乳+ビスケット2〜3枚
おやつの時間とルール
ベストなタイミング
- 午前のおやつ: 10時頃(昼食の2時間以上前に)
- 午後のおやつ: 15時頃(夕食の2時間以上前に) 大切なポイント: おやつの時間から次の食事まで最低2時間は空けるようにしましょう。おやつを食べすぎたり時間が遅くなると、次の食事が食べられなくなります。
おやつのルール作り
- 決まった時間に決まった場所で食べる(座って食べる習慣をつけましょう)
- だらだら食べをしない(虫歯の原因になります)
- 食べる量を決めてお皿に盛って出す(袋のまま与えると食べすぎの原因に)
- おやつの時間以外に欲しがっても、次のおやつの時間まで待つことを伝えましょう
- 飲み物は水かお茶が基本。ジュースは特別な日のお楽しみに
砂糖・塩分の目安
砂糖について
- 幼児期の砂糖の摂取量は1日10〜15g以下に抑えたいところです
- WHOも「遊離糖類(添加される糖類)はエネルギー摂取量の10%未満に」と推奨しています
- 清涼飲料水1本(500ml)には約50gの砂糖が含まれることもあり、おやつの砂糖量に注意が必要です 砂糖の量の目安
- チョコレート1個(10g): 約5gの砂糖
- ビスケット2枚: 約3〜5gの砂糖
- ジュース200ml: 約20〜25gの砂糖
- ヨーグルト(加糖)1個: 約10gの砂糖
塩分について
- 1〜2歳の塩分摂取目標量は1日3.0g未満
- 3〜5歳は1日3.5g未満
- 市販のスナック菓子は塩分が高いものが多いので、表示を確認しましょう
- せんべい、おかきなどの米菓も意外と塩分が含まれています
市販のおやつの選び方
チェックするポイント
1. 栄養成分表示を確認
- カロリー、糖質、食塩相当量をチェック
- 1袋あたりではなく1回に食べる量あたりで計算しましょう 2. 原材料をチェック
- 原材料は使用量の多い順に記載されています
- 最初に「砂糖」「ショートニング」「マーガリン」が来るものはなるべく避けたい
- 添加物が少ないものを選びましょう 3. 年齢表示を確認
- 「○ヶ月から」「○歳から」の表示がある場合は守りましょう
- 乳幼児向けのお菓子は味付けが薄く、形状も安全に配慮されています
おすすめの市販おやつ
- 赤ちゃんせんべい・ボーロ(離乳食期〜)
- フリーズドライフルーツ
- 無塩のクラッカー+チーズ
- 干しいも(歯ごたえがあり、食物繊維も豊富)
- 小魚アーモンド(3歳以上。カルシウムが摂れる)
- プレーンヨーグルト+フルーツ
避けたいおやつ
- 飴・グミ(虫歯リスクが高く、窒息の危険も)
- スナック菓子の大袋(食べすぎの原因に)
- 炭酸飲料・ジュース類(砂糖の過剰摂取につながる)
- チョコレート・キャラメル(少量を特別な日に程度に)
- ナッツ類(5歳未満には丸ごと与えない。窒息のリスクがあります)
手作りおやつのすすめ
簡単に作れる手作りおやつ
1. 蒸しパン(所要時間20分)
- ホットケーキミックス、牛乳、卵を混ぜてカップに入れ、蒸すだけ
- にんじんやかぼちゃのすりおろしを加えると栄養価アップ
- 砂糖の量を調整できるのが手作りのメリットです 2. バナナパンケーキ(所要時間15分)
- つぶしたバナナ、卵、少量の小麦粉を混ぜて焼くだけ
- バナナの甘さで砂糖なしでもOK
- 手づかみ食べの練習にもなります 3. さつまいもスティック(所要時間30分)
- さつまいもをスティック状に切って、オーブンで焼くだけ
- 自然な甘みで子どもに大人気
- まとめて作って冷凍保存も可能です 4. きな粉おにぎり(所要時間5分)
- ごはんにきな粉と少量の砂糖を混ぜておにぎりに
- カルシウムと鉄分が摂れる簡単おやつ 5. 豆腐白玉(所要時間20分)
- 白玉粉に絹ごし豆腐を加えてこねて茹でるだけ
- きな粉やみたらしあんで味付け
- 3歳以上向け。小さく作り、喉に詰まらないよう注意 6. フルーツヨーグルトアイス(所要時間5分+冷凍)
- プレーンヨーグルト+つぶしたフルーツを混ぜて冷凍するだけ
- 市販のアイスクリームの代わりに
アレルギーに配慮したおやつ
主なアレルゲンフリーのおやつ
卵・乳不使用
- 焼きいも、干しいも
- おにぎり
- フルーツ
- 米粉のせんべい
- ポン菓子 小麦不使用
- 米粉のパンケーキ
- タピオカ
- ゼリー(寒天やアガーで作ったもの)
- 片栗粉で作るわらびもち風
アレルギー対応のポイント
- 初めて食べるものは少量から、できれば午前中に
- 市販品は必ず原材料表示を確認(「同じ製造ラインで〇〇を使用」にも注意)
- 保育園や園での配布おやつがある場合は、代替品を用意・相談しましょう
- 食物アレルギーがある場合は、主治医と相談しながら安全なおやつを選んでください
おやつと虫歯の関係
なぜおやつで虫歯になりやすいの?
虫歯菌は糖分をエサにして酸を作り、歯を溶かします。**「何を食べるか」よりも「どう食べるか」**が虫歯予防のカギです。
虫歯になりやすい食べ方
- だらだら食べ:長時間にわたって食べ続けると、口の中がずっと酸性の状態に
- 歯にくっつきやすいもの(キャラメル、グミ、ドライフルーツ)を頻繁に食べる
- 寝る前の飲食(就寝中は唾液が減り、虫歯リスクが上がる)
- 甘い飲み物を水筒で持ち歩く(ちびちび飲みが長時間の糖分暴露に)
虫歯を予防するおやつの与え方
- 時間を決めて、短時間で食べ終わる
- おやつの後は水やお茶で口をすすぐ
- 夕食後の歯磨きを徹底する
- キシリトール入りのタブレットを活用するのも一つの方法です
- 歯科での定期検診とフッ素塗布を忘れずに
おやつに関するQ&A
Q: チョコレートやスナック菓子は何歳から?
明確な基準はありませんが、3歳以降に少量からが一つの目安です。それ以前は味覚が繊細な時期なので、素材の味を楽しめるおやつを中心にしたいところです。一度チョコレートの味を覚えると欲しがるようになるので、与えるタイミングは各家庭の判断になります。
Q: 食事を食べないのにおやつは食べます。どうすればいい?
おやつの量や時間を見直しましょう。おやつが多すぎたり、食事の直前に食べていたりする可能性があります。また、おやつの内容を「補食」寄りに変えてみてください(菓子パン→おにぎり、ジュース→牛乳など)。
Q: 祖父母が甘いものをたくさん与えてしまいます
祖父母世代とは「おやつ観」が異なることがよくあります。頭ごなしに否定せず、「おやつは午後3時に1回で、量はこれくらい」と具体的に伝えてみましょう。「虫歯が心配」「食事を食べなくなる」など、理由を添えると理解されやすくなります。
相談できる窓口
| 窓口 | 連絡先 | 対応時間 |
|---|---|---|
| こどもの救急 | #8000 | 夜間・休日 |
| 児童相談所 | 189 | 24時間 |
| 子育て支援センター | お住まいの市区町村 | 平日日中 |
| かかりつけ小児科 | ー | 診療時間内 |
この記事のまとめ
子どものおやつガイド:補食としての正しい与え方について、厚生労働省と国立保健医療科学院などの公的情報をもとに解説しました。
ポイントの振り返り:
- 子どもの胃は小さいため、3回の食事だけでは必要な栄養を摂りきれません
- おやつの時間は子どもにとって楽しみの一つ
- 不安があれば専門家への早めの相談が大切
子育てに唯一の正解はありません。お子さんの個性を大切にしながら、この記事が日々の参考になれば幸いです。
大切なお知らせ: この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめたものです。お子さまの個別の状況については、かかりつけ医や専門家にご相談ください。

