この記事のポイント
- まず結論:感情の絵本は 怒り・悲しみ・不安・うれしさ に名前をつける助けになる
- **「気持ちの言語化」**が育つと、手が出る・かんしゃくが減りやすい
- 絵本はきっかけ。大人が気持ちを受け止める関わりとセットで
- 対象:2歳〜小学校低学年のお子さんを持つ保護者
相談・確認のタイミング
文部科学省 子供の読書活動の推進 より:
| 状況 | 連絡先 |
|---|---|
| 感情の絵本選びに迷う | 地域図書館の司書 |
| 気持ちの切り替えが苦手 | 担任・園の先生 |
| かんしゃく・落ち込みが長く続く | スクールカウンセラー・発達相談 |
| 友達とのトラブルが多い | 担任・教育相談 |
| 本の購入相談 | 書店・絵本専門店 |
重要:感情の絵本は「気持ちを否定せず言葉にする」発想で。「泣かないの」ではなく「悲しかったね」と気持ちに寄り添う読み方を意識しましょう。
感情を学べる絵本のテーマ
国立国会図書館 国際子ども図書館 より:
代表的なテーマ
- 「怒り」「イライラ」
- 「悲しみ」「さみしさ」
- 「不安」「こわい」
- 「うれしい」「すき」
- 「やきもち」「はずかしい」
なぜ感情の絵本が役立つか
- 気持ちに「名前」をつけられる:感情の言語化
- 「自分だけじゃない」と安心できる
- 「他人の気持ち」を想像する力が育つ
「感情の言語化」が育てる力
幼稚園教育要領 より:
気持ちを言葉にできると
- かんしゃく・手が出る行動が減りやすい
- 「いやだ」を言葉で伝えられる
- 気持ちの切り替えがしやすくなる
感情の絵本の読み方
- 「この子、どんな気持ちかな?」と問いかける
- 子の答えを否定しない
- 読んだ後に「あなたはどう思った?」と聞く
年齢別おすすめの感情の絵本:2〜3歳
国立国会図書館 より:
身近な気持ち
- 『いやだいやだ』せなけいこ:「いやだ」の気持ち
- 『ねないこだれだ』せなけいこ:こわい気持ち
「短く・繰り返し」
- 2〜3歳は5分以内の絵本
- 同じ感情の絵本の繰り返しでも安心
- 「うれしい・かなしい」の単純な感情から
年齢別おすすめの感情の絵本:4〜5歳
国立国会図書館 より:
怒り・かんしゃく
- 『おこだでませんように』くすのきしげのり:子の本音
- 『ぼちぼちいこか』マイク・セイラー:あせらない気持ち
さみしさ・不安
- 『ちょっとだけ』瀧村有子:がまんとさみしさ
- 『わすれられないおくりもの』スーザン・バーレイ:悲しみと別れ
「気持ちの整理」
- 読み聞かせ時間 10分前後
- 登場人物の気持ちを一緒に考える
年齢別おすすめの感情の絵本:小学校低学年
国立国会図書館 より:
複雑な感情
- 『わたしのいもうと』松谷みよ子:いじめと心の痛み
- 『はせがわくんきらいや』長谷川集平:友情と複雑な気持ち
自分と向き合う
- 『おれはティラノサウルスだ』宮西達也:強さとやさしさ
- 「気持ちを言葉で書く」読書記録
「物語から学ぶ」
- 15〜20分の読み聞かせや自分読み
- 「自分だったらどうする?」を話し合う
感情の絵本を日常につなげる
文部科学省 より:
気持ちが高ぶったとき
- 絵本のフレーズを思い出す:「○○くんみたいに深呼吸」
- 「いまどんな気持ち?」と絵本の言葉で聞く
- 落ち着いてから一緒に振り返る
「気持ちの天気」
- 今日の気持ちを「晴れ・くもり・雨」で表す
- 絵本と組み合わせて気持ちを可視化
- 毎日の習慣にすると言語化が進む
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 「泣かないの」と気持ちを否定する | 感情を言葉にできなくなる |
| 絵本で「我慢」だけを教える | 気持ちを押し込めてしまう |
| 「お説教」として読む | 絵本が嫌いになる |
| 正しい答えを押しつける | 子の感じ方を尊重したい |
| 長引く不調を絵本だけで対処 | 専門家への相談が必要なことも |
| 読み聞かせを早く卒業させる | 低学年でも感情の絵本は有効 |
よくある誤解
Q. 感情の絵本でかんしゃくは減る?
A. すぐにゼロにはなりませんが、気持ちを言葉にできるようになると、手が出る・泣き叫ぶ行動が減りやすくなります。
Q. 怒りの絵本を読むと余計に怒る?
A. 逆です。怒りに名前をつけられると扱いやすくなります。「怒ってもいい、でも叩かない」を絵本で学べます。
Q. どんな読み方がいい?
A. 気持ちを否定せず「悲しかったね」と寄り添う読み方を。読んだ後に「あなたはどう思った?」と聞くと言語化が進みます。
Q. 何歳から感情の絵本を使える?
A. 2〜3歳から。最初は「うれしい・かなしい」など単純な感情から、年齢が上がるにつれ複雑な気持ちを扱う絵本へ。
Q. 何科・誰に相談?
A. 絵本選びは 図書館司書、気持ちの切り替えの悩みは 担任、長引く不調は スクールカウンセラー・発達相談 に相談できます。
この記事の根拠
- 文部科学省 子供の読書活動の推進
- 国立国会図書館 国際子ども図書館
- 文部科学省 幼稚園教育要領
- 文部科学省 学習指導要領「生きる力」
まとめ
- 感情の絵本は 怒り・悲しみ・不安・うれしさ に名前をつける助けになる
- 2〜3歳:『いやだいやだ』
- 4〜5歳:『おこだでませんように』『ちょっとだけ』
- 低学年:『わたしのいもうと』『おれはティラノサウルスだ』
- **「気持ちの言語化」**が育つとかんしゃくが減りやすい
- 気持ちを否定せず寄り添う読み方を意識する
- 長引く不調は担任・スクールカウンセラーに相談
大切なお知らせ:本記事は公的機関の情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。感情の不調が長く続き生活に支障が出る場合は、担任・スクールカウンセラーや発達相談にご相談ください。

