この記事のポイント
- まず結論:発育性股関節形成不全は 早期発見・早期治療が大切
- 太もものシワの左右差・脚の開きにくさがサイン
- 脚を自由に動かせる抱っこ・おむつを心がける(伸ばして固定しない)
- 対象:乳児(特に生後数か月)の保護者
まず確認したいこと(相談窓口)
| 状況 | 連絡先 |
|---|---|
| 太もものシワの左右差・脚が開きにくい | 乳児健診・かかりつけ小児科 |
| 健診で股関節を指摘された | 整形外科(小児) |
| 夜間・休日に判断に迷う | #8000(子ども医療電話相談) |
| 抱っこ・おむつの当て方が不安 | 健診・保健センター |
| 治療や装具の相談 | 整形外科 |
重要:発育性股関節形成不全は早期発見が大切です。乳児健診での確認を受け、気になるサインがあれば早めに整形外科に相談してください。
発育性股関節形成不全とは
どんな状態か
- 股関節の発育が不十分で、脱臼や亜脱臼が起こりやすい状態
- 以前は「先天性股関節脱臼」と呼ばれた
- 早期に見つけて治療すれば多くは良好に経過する
なりやすい要因
- 女の子
- 骨盤位(逆子)で生まれた
- 家族に股関節の病気がある
- 強い向き癖がある
早期発見のサイン
気づきのポイント
- 太もも・おしりのシワが左右で違う
- おむつ替えで脚が開きにくい(開排制限)
- 脚の長さが左右で違って見える
確認の機会
- 乳児健診で股関節をチェックする
- 気になるサインは健診や小児科で相談
- 早期発見が治療をスムーズにする
家庭で気をつけること(抱っこ・おむつ)
股関節を自由に動かせるように
- 脚がM字(カエルのような形)に開ける状態を保つ
- 抱っこは脚を自由に開ける「コアラ抱っこ」を意識
- おむつはきつく締めすぎない
避けたいこと
- 脚をまっすぐ伸ばしたまま布などで固定する
- 脚を閉じた状態を長く続ける
- 向き癖を放置する
治療の流れ
- 健診や受診で疑われたら整形外科で詳しく検査
- 装具(リーメンビューゲルなど)で治療することが多い
- 状態により治療法が異なる。自己判断せず専門医に相談
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 脚を伸ばしたまま固定して巻く | 股関節に負担、脱臼を助長するおそれ |
| 脚を閉じた抱っこを長く続ける | 股関節の発育に良くない |
| シワの左右差・開きにくさを様子見し続ける | 発見が遅れると治療が難しくなる |
| 向き癖を放置する | 股関節や首に影響することがある |
| 自己流のマッサージで治そうとする | かえって負担になることがある |
よくある誤解
Q. 「先天性股関節脱臼」とは違う病気?
A. 同じものを指します。生後の経過で進むこともあるため、現在は 「発育性股関節形成不全」 と呼ばれます。
Q. 抱っこのしかたで予防できる?
A. 脚を自由にM字に開ける抱っこ・おむつが望ましいとされています。脚を伸ばして固定する巻き方は避けましょう。
Q. 健診で問題なければ安心?
A. 経過で変化することもあります。シワの左右差や開きにくさに気づいたら、改めて相談しましょう。
Q. 治療は痛い・大変?
A. 多くは 装具による治療で、早期なら良好に経過します。状態により異なるので整形外科で相談を。
Q. どこに相談すればいい?
A. まずは 乳児健診・かかりつけ小児科、指摘されたら 整形外科(小児) に相談します。
この記事の根拠
- 日本整形外科学会 発育性股関節形成不全(症状・病気をしらべる)
- 日本整形外科学会 症状・病気をしらべる
- 厚生労働省 子ども医療電話相談事業(#8000)について
- 日本小児科学会
まとめ
- 発育性股関節形成不全は 早期発見・早期治療が大切
- 太もものシワの左右差・脚の開きにくさがサイン
- 脚を自由にM字に開ける抱っこ・おむつを心がける
- 伸ばして固定する巻き方は避ける
- 気になれば 乳児健診・小児科・整形外科 に相談
大切なお知らせ:本記事は公的機関・学会の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。診断・治療は、かかりつけ小児科・整形外科など専門医にご相談ください。

