この記事のポイント
- スクリーンタイムの目安は「幅をもった指標」。1分単位で守るものではなく、生活全体のバランスで考えます。
- 乳幼児期は特に控えめに。WHOは小さい子ほど画面の時間を短く、と示しています。
- 寝る前の使用と目の負担に注意。時間帯や見方を整えるほうが、合計時間より大切なこともあります。
- 対象:乳幼児〜小学生のスクリーンタイムが気になる保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 画面の見すぎで目が気になる | 眼科 |
| 睡眠リズムの乱れが続く | かかりつけ小児科 |
| 学校・園での端末の使い方 | 担任・学校 |
| 家庭でのルール作り | 総務省「上手にネットと付き合おう」 |
重要:スクリーンタイムは「何分まで」という数字より、睡眠や目、生活リズムへの影響を見ることが大切です。目の不調が続くときは眼科、睡眠の乱れが続くときはかかりつけ小児科に相談しましょう。
なぜ「30分」「1時間」「2時間」と目安がバラバラなのか
調べるほど数字が食い違って混乱しますが、これは別の団体が別のものを測っているからです。 矛盾しているわけではありません。
| 出典 | 対象 | 目安 | 何についての数字か |
|---|---|---|---|
| WHO ガイドライン(2019年) | 1歳未満・1歳 | 視聴は推奨しない | 座ったままの画面時間 |
| 同上 | 2〜4歳 | 1日1時間以内(少ないほど良い) | 座ったままの画面時間 |
| 日本小児科医会 提言(2004年) | 2歳まで | テレビ・ビデオ視聴を控える | テレビ・ビデオ |
| 同上 | 年齢を問わず | すべてのメディア接触で1日2時間まで | 総接触時間(テレビ+ゲーム+スマホ等の合計) |
| 同上 | 年齢を問わず | テレビゲームは1日30分まで | ゲームのみ |
つまり:よく見かける「30分」はゲームの目安、「1時間」はWHOによる2〜4歳の目安、 「2時間」はすべての画面を合計した目安です。自分の子の年齢と、何の時間を数えているかを 確かめると、数字の迷子になりません。
- いずれも幅をもった指標で、1分単位で守ることが目的ではありません。
- 小さい子ほど短く、というのは各出典に共通する考え方です。
- 合計時間だけでなく、寝る前に使わない・食事中は使わないなど時間帯の設計が効きます。
年齢別の詳しい記事
お子さんの年齢に合う記事から読むのが近道です。
年齢ごとの総合的な向き合い方は「デジタルとの付き合い方」もあわせてどうぞ (3〜6歳/6〜9歳/9〜12歳)。
心配ごとから引く
| 気になること | 関連する記事 |
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| 画面から離れる時間をつくりたい | 子どものデジタルデトックス/家族で取り組む |
スクリーンタイムと睡眠の関係
厚生労働省「睡眠に関する情報」 より:十分な睡眠が成長と健康に重要とされています。
- 寝る前の画面は寝つきを悪くしやすいため、時間を区切ります。
- 端末を寝室に持ち込まない習慣が、夜更かし防止に役立ちます。
- 合計時間より、寝る前の使い方が睡眠に影響しやすいです。
- 睡眠の乱れが続くときは、かかりつけ小児科に相談します。
目の健康への配慮
厚生労働省「目の健康に関する情報」 より:近くを見続ける作業は目に負担をかけるとされています。
- 画面は近づけすぎず、適度な距離を保つようにします。
- 一定時間ごとに目を休め、遠くを見る休憩を入れます。
- 明るすぎ・暗すぎの環境を避け、姿勢にも気をつけます。
- 目の不調が続くときは眼科で相談します。
家庭での上手な管理のコツ
総務省「上手にネットと付き合おう」 より:家庭で使い方のルールを決めることが推奨されています。
- 「使う時間・場所・時間帯」を子どもと一緒に決めます。
- 食事中や寝る前など、使わない時間を先に決めておきます。
- スクリーンタイムは、外遊びや家族の時間とセットで考えます。
- 数字を守れない日があっても、責めるより生活全体で見直します。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 1歳未満から長時間視聴させる | 発達や生活リズムへの影響が心配される |
| 寝る前に時間制限なく使わせる | 寝つきが悪くなり睡眠不足につながる |
| 画面を至近距離で見続けさせる | 目への負担が大きくなる |
| 食事中もずっと使わせる | 生活リズムや食習慣が乱れやすい |
| 数字だけにこだわり叱り続ける | 親子の関係や習慣づくりを損なう |
よくある誤解
Q. スクリーンタイムは何時間までならいいですか?
A. 年齢と「何の時間か」で目安が変わります。WHOは2〜4歳で1日1時間以内、日本小児科医会はすべてのメディア接触の合計で1日2時間まで・テレビゲームは30分までを目安としています。いずれも幅をもった指標です。
Q. 「30分まで」と聞いたのですが本当ですか?
A. それは日本小児科医会が示すテレビゲームの目安です。画面全体の目安ではないため、何の時間を数えているかを確かめてください。
Q. 1分でも超えたら害がありますか?
A. 数字は目安です。それより睡眠や目、生活リズムへの影響を見るほうが大切です。
Q. 学習用の画面も同じように制限すべきですか?
A. 用途によって考え方は変わります。寝る前を避ける・休憩を入れるなど、使い方を整えるのが基本です。
Q. テレビとスマホは同じ扱いですか?
A. どちらも画面時間に含めて考えますが、近くで見続けるスマホは目への負担に特に注意します。
Q. 睡眠や目の不調が気になるときは、どこに相談すればいい?
A. 目の不調が続くときは眼科へ、睡眠リズムの乱れが続くときはかかりつけ小児科に相談すると安心です。
この記事の根拠
- 世界保健機関(WHO)「5歳未満の身体活動・座位行動・睡眠に関するガイドライン」
- 日本小児科医会「『子どもとメディア』の問題に対する提言」(2004年)
- 厚生労働省「睡眠に関する情報」「目の健康に関する情報」
- 総務省「上手にネットと付き合おう」
まとめ
- スクリーンタイムの目安は幅をもった指標で、生活全体で考えます。
- 「30分」はゲーム、「1時間」はWHOの2〜4歳、「2時間」は全メディア合計と、出典で対象が違います。
- 寝る前の使用は睡眠に影響しやすく、時間帯の管理が大切です。
- 画面は近づけすぎず、休憩を入れて目を休めます。
- 目の不調は眼科、睡眠の乱れはかかりつけ小児科に相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの目や睡眠の不調については、眼科やかかりつけの小児科医にご相談ください。

