この記事のポイント
- まず結論:RSウイルスは 特効薬がなく対症療法、多くは数日で軽快
- 低月齢の乳児・早産児・基礎疾患のある子は重症化に注意
- ゼーゼー・呼吸が速い・陥没呼吸・哺乳低下はすぐ受診のサイン
- 対象:乳児(特に生後数か月)の保護者
まず確認したいこと(相談窓口)
厚生労働省 RSウイルス感染症 より:
| 状況 | 連絡先 |
|---|---|
| 夜間・休日に判断に迷う | #8000(子ども医療電話相談) |
| 咳が悪化・ゼーゼーする | かかりつけ小児科 |
| 呼吸が速い・苦しそう・陥没呼吸 | すぐ受診(夜間でも) |
| 顔色が悪い・ぐったり・無呼吸 | すぐ救急(119) |
| 哺乳・水分が大きく減った | 早めに小児科 |
重要:生後まもない乳児ほど重症化しやすい感染症です。呼吸の様子と哺乳の量をよく観察し、苦しそうなら早めに受診してください。
RSウイルス感染症とは
特徴
- 2歳までにほぼ全員が一度は感染する
- 発熱・鼻水・咳などのかぜ症状から始まる
- 多くは数日で軽快するが、一部で重くなる
重くなりやすい子
- 生後数か月の低月齢の乳児
- 早産で生まれた子・心臓や肺に基礎疾患のある子
- 約3割で咳が悪化し、喘鳴・呼吸困難が出ることがある
家庭でのケア
厚生労働省 RSウイルス感染症 より:
基本は対症療法
- 特効薬はなく、症状を和らげるケアが中心
- 水分・授乳をこまめに、休養をとる
- 鼻づまりは鼻吸いで楽にする
観察のポイント
- 呼吸の速さ・苦しさ
- 哺乳量・おしっこの回数
- 顔色・機嫌
重症化のサイン(すぐ受診)
- 呼吸が速い・ゼーゼーする・苦しそう
- 肋骨の下や鎖骨の上がへこむ陥没呼吸
- 哺乳・水分が大きく減る
- 顔色が悪い・無呼吸・ぐったり → すぐ救急(119)
予防
厚生労働省 RSウイルス感染症 より:
- 手洗い・うがい、よく触る場所の消毒
- 上の子から下の乳児へうつることが多い
- 流行期は低月齢児の人混みを避ける
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 抗菌薬で治そうとする | ウイルス感染で抗菌薬は効かない |
| 呼吸が苦しそうでも様子見する | 乳児は急に重症化することがある |
| 哺乳が減っても受診を遅らせる | 脱水・体力低下が進む |
| 市販の咳止めで自己判断する | 乳児は使えない薬がある。医師に相談 |
| 流行期に低月齢児を人混みへ | 初感染での重症化リスクがある |
よくある誤解
Q. RSウイルスにかかったら薬で治す?
A. 特効薬はありません。水分・授乳・休養を中心に、症状を和らげるケアと観察を行います。
Q. かぜと同じだから心配いらない?
A. 年長児や大人は軽いことが多いですが、低月齢の乳児は重症化することがあるため呼吸の観察が大切です。
Q. 一度かかればもう大丈夫?
A. いいえ。繰り返しかかります。再感染は軽くなる傾向がありますが油断は禁物です。
Q. どんなとき急いで受診する?
A. 呼吸が速い・苦しそう・陥没呼吸・哺乳低下・顔色不良。無呼吸やぐったりは救急(119)です。
Q. 上の子からうつる?
A. はい。きょうだい間でうつることが多いです。手洗いと、低月齢児への接触前の手洗いを心がけて。
この記事の根拠
- 厚生労働省 RSウイルス感染症
- 厚生労働省 RSウイルス感染症に関するQ&A
- 厚生労働省 子ども医療電話相談事業(#8000)について
- 日本小児科学会
まとめ
- RSウイルスは 特効薬がなく対症療法、多くは数日で軽快
- 低月齢の乳児・早産児・基礎疾患のある子は重症化に注意
- 呼吸の速さ・苦しさ・哺乳量をよく観察する
- ゼーゼー・陥没呼吸・哺乳低下・顔色不良はすぐ受診(無呼吸は119)
- 予防は手洗いと、上の子からの感染への配慮
大切なお知らせ:本記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。呼吸の様子に不安がある場合は、#8000やかかりつけ小児科に早めにご相談ください。

